ルナ太郎の腹筋崩壊ブログ

私は…仮面ライダーゼロワンの気になった所を大人げなく殴り書くのが仕事だから!

ゼロワンって大した未来設定考えてないんじゃないか(仮面ライダーゼロワン 第8話「ココからが滅びの始まり」)

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定期健康診断で病院を訪れた或人。そこはヒューマギアで溢れていた。というのも、ヒューマギアの開発の発端は人工知能を医療に役立てることだったからだ。医療ヒューマギアは病院独自のローカルネットワークによって管理されているため、セキュリティは完璧のはず。滅亡迅雷.netの攻撃とも無縁のはずだった。ところが、滅と迅がその病院の前に現れて―――。

 

 

第8話を見て、もしかしたら、ゼロワンって本当に大して設定を考えてないんじゃないかということが核心に変わりました。

 

というのも、或人の健康診断中に

 

『生年月日 N.E.1997年』

 

という表記が 白衣の天使まひろちゃん*1の視界に出現したからです。

 

“N.E.”…一体、なんの新暦なんでしょう?

ともかく、診断日は放送日と同じく

 

『N.E.2019年10月19日』

 

と表示されます。

本編が放送日で同じ年数ということは他のシリーズでもよくあることですが、同じということになると“N.E.”が引っ掛かるのです。

現在は西暦、日本ではアルファベットなら“A.D.”(Anno Domini)と表記されるのが一般的で、国際的には宗教の問題から“C.E.”(Common Era)がありますが、“N.E.”は存在しません。

忘れていましたが*2ゼロワンは「近未来」という設定を謳っていましたね。

文字通り「近い未来」をゼロワンはいつに設定したのかというのが、今回の“N.E.”に当てられた年数から読み取れます。

 

…2019年。

そうです、現在なんです。

 

つまり、ゼロワン世界は“N.E.”という年歴で同じ年数をカウントされる、私達のいる地球ではないパラレル地球となるわけです。

元々、第1話から押しボタン式のバスや遊園地の乗り物チケット発券機など、今っぽい所かロートルにすらなりつつあるオブジェクトも目立ちました。

「どこら辺が未来なんだ?」と感じましたが、そもそもが

 

近未来風現代、

現代科学と矛盾しないようにパラレル仕様

~とりあえずテレビ飛行船飛ばしておけば*3近未来SFっぽいやろを添えて~

 

というスタンスだったんですね。

第1話からの疑惑が確信に変わったと言えます。

 

ビルドでも謎の新暦“A.S.W.”なるものがありましたね。

「アフター・スカイ・ウォール」の略らしいんですが*4、こうやって年号が入れ替わることで今から少し先の話…近未来感を演出するのですが、こちらの地球と同じ年数であればそういう認識でもありません。

親切心で分かりやすく同じにしたとも捉えられますが、近未来を想定してると考えると、ヒューマギアの存在とたまに飛んでるテレビ飛行船以外にどこか未来らしい部分を感じますか?

ちょっとやそっとのオーバーテクノロジーならどのシリーズにもあったのではないでしょうか?

本来、近未来の作品を作るのであれば大体でも何年先か設定していくものですし、新暦をでっち上げたのであれば、もっとあからさまに打ち出して近未来を強調するものです。

むしろ、近未来を謳うならその想定こそが見所になるものじゃないですか。

せっかく新暦の設定を作ったのに前面に打ち出さないなんて、テキトーに作ったか、受け手によく見ないでほしいかのどっちかです。

 

今回、本編で“シンギュラリティ”についての説明が軽くありましたが、専門家曰く2045年にそのシンギュラリティが起きる説が浮上していて、タイムリーに反映させるならゼロワンが2045年を設定している方が様になったと思います。

2045年、世界は激変する!?「シンギュラリティ」とは?落合陽一氏による超AI時代の生き方(tenki.jpサプリ 2018年09月16日) - 日本気象協会 tenki.jp

 

技術者的にはもっと遅くに訪れるという意見も。

シンギュラリティは、2045年には訪れない:アイロボットCEO、AIとロボットの未来を語る|WIRED.jp

 

あくまで説なので「必ずそうなる!」と断言はできませんが、少なくとも現在に毛が生えたような未来やパラレルの現在で起こりうる問題ではなさそうです。

ロケ地や近未来的な小道具の準備に高いリスクはありますが、だからと言って「N.E.2019年」という設定で近未来で逃げていいのでしょうかね。

 

 

ゼロワンのために用意された近未来的な小道具といえば、ヒューマギアのヘッドギアとライズフォンです。

この2つですらグズグズな設定・未来感なので、新暦に続いて言及していきます。

 

 

<ライズフォン>

おそらくバイクに変形するスマホのデザインから逆算的に普及しているテイで各キャラクターに所持されてると思われますが、そのせいでまるで機能性がないんですよね。

ボタンが液晶に食い込んでるせいでスクリーンを圧迫するという意味不明なデザインですし、プログライズキーとのデザインの互換性のせいで、プログライズキーの表記部分がモニターの形に無理やり置き換えられ、液晶がいびつな形になっています。

ホームボタン風ボタンの横のスクリーンにアプリが表示されきれず、見切れてしまっているのです。

なんですか、このバッドデザイン賞は(笑)

https://www.kamen-rider-official.com/summaries/39/production_image1https://www.kamen-rider-official.com/summaries/38/production_image1

 

https://www.kamen-rider-official.com/summaries/4

ゼロワンの世界では、飛電インテリジェンス製のライズフォンが広く世の中に普及しています。

つまり、元々ライズフォンで盤石の経営基盤を持っている飛電インテリジェンスでしたが、さらにヒューマギア事業にも進出し、大ヒットしているのです。まさにトップオブトップ企業ですね!

一般ライズフォンはカラバリも各色ありますので、劇中でエキストラさんたちが持っているライズフォンを探しながら見てみるのも面白いかもしれません。

1話のラストで或人に手渡された黒いライズフォンは社長専用です。

よく見ると2話でも大活躍したバイクアプリなど一般フォンとは違うアプリが搭載されていますね。

ちなみに、プロップ的には画面発光、バックライトの点灯なども社長専用フォンのみの機能です。

こちらは1,2話をご覧になった皆さんならご存じですが、どちらもギャグシーンの演出のために追加された機能なので、今後また新しいギャグシーン演出があれば、ライズフォンは進化するかもしれません。

 

画面周りにだけ力を入れられても、ね。 

ビルドのようにスマホがバイクに変形するという機構ですが、差別化を図るためかゼロワンではスマホが直接変形せずにスマホで衛星から巨大スマホ呼び出し、その巨大スマホがバイクに変形する仕組みになっているのは第2話でご覧になりましたよね。

差別化のためにテクノロジー

 

過去シリーズより退化してる

 

と思うのですがいいのでしょうか?

衛星からライダーのスーツを転送なんて平成でとっくにやってますし、天井をぶち破ってバイクを送ることって利便性で言えば、専用トラックでバイクを運搬していたG3より劣っていませんか。

近未来を謳ってコレですか?

100歩譲って、バイクに変形するからファミコンカセットばりの厚みなのは許容しましょう。

しかし、一般市民が使っているライズフォンまで分厚く機能性もないデザインでは数あるライダーシリーズのみならず、私たちのいる現代からも劣るテクノロジーになってしまうのではないでしょうか。

“ライズフォンで盤石の経営基盤を持っている飛電インテリジェンス”、、、うーん(笑)

 

 

実際のライズフォンの玩具ではスマホっぽい機能もありつつ、バイク変形もあるというビルドと同じ仕様なんですよね。

https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41GxyoJY%2BBL._SY300_QL70_.jpgwww.amazon.co.jp

 

呼び出す方の純粋なライズフォンは商品として存在せず、衛星から送られる変形する巨大ライズフォンのみが製品化されているんです。

じゃあ、要るんでしょうか、そんな劇中の二度手間描写/設定は?

そんなにもアイデアの重複を嫌うのであれば、このスマホ変形の企画から見直せばいいと思う私の方がおかしいんでしょうかね。

 

新暦と違い、公式でわざわざ説明までして物語にこんなに普及してる感を出すということは、ストーリー上で後々重要な役割を持たされそうなもんですが、もしキーアイテムになるのであれば余計にバイクの仕掛けも含め、デザインからもう少し練るべきだったと思います。

この手の携帯端末の描写って、他のSF作品では頑張ってその作品なりのワクワクさせるデザイン、機能性を作り上げているんですよ?

 

 

<ヒューマギアのヘッドギア>

滅亡迅雷と或人たちが対峙した際に見せたヒューマギアの証拠として装着されていない耳に位置するヘッドギアのコネクター部分がありました。

しかし、ヒューマギアを視覚的に表現する良い画ではあったと思いますが、外す理由があるほどにあのヘッドギアにどんな役割があったのかという疑問が浮かびます。

 

第6話の声優回でセイネがヘッドギアを壊しましたね。

壊れてしまったことが原因で、声優業をこなすセイネとしての自分と多澤の娘としての自分の切り替えの制御が効かなくなり、或人の前やオーディションで娘の役を演じてしまいました。

ということは、自身の役割をコントロールする謂わば制御装置であると言えると思います。

ヒューマギアに必要不可欠なパーツであるから暗殺ちゃんも滅に造られた筈なのにヘッドギアを要しているのであれば納得いくんです。

 

では、なぜその必要不可欠なヘッドギアを滅亡迅雷の2人はわざわざ外しているのか。

殺ちゃんのヘッドギアがある以上、飛電社との通信を断つためなどの理由になることはありません。

迅も滅に造られた存在であれば、暗殺ちゃん同様にヘッドギアをつけている方が自然ですし、仮にヒューマギアとして別のタイプであるとするならば、フォースライザーで変身するとその位置にヘッドギア状のものが付くとか拡張パーツ的に滅亡迅雷用のヘッドギアがあるなどしないと使う宛もないのにコネクタが残されることに矛盾が生じてしまうんですですよね…

 

 

 

 

…ここまで来ると、面倒臭くなってきました。

もう外堀りを埋めて結論に向かうのを諦めます。

結論を言いますと、

 

ヘッドギアはヒューマギアの象徴的記号であってロクな設定はない

 

と思われます。

テキトーに決めた新暦に機能性ゼロのスマホとくれば、間違いないでしょう。

後に飛電製ではないヘッドギアが出て来ることがあるかもしれませんが、出てきたところでセイネに起きた不具合の説明はつけられないと思います。

 

ヘッドギアなしでヒューマギアが成立するのであれば、暗殺ちゃんはヘッドギアを付けず、よく分からない制服を着せて闊歩させるより、外して人間を装っていた方がよっぽど暗殺できそうですし*5、ヘッドギアがヒューマギアの象徴であるならば、逆に外さずにヒューマギアらしくある方が「絶滅すべきは人類だ」と掲げる滅や迅に合っていると思います。

むしろ人間に寄っている方がヒューマギアとして人間に鉄槌を下したい滅亡迅雷.netには屈辱的なことではないでしょうか。

 

つまり、

 

ヘッドギアはヒューマギアの象徴的記号だからコネクタ部分を見せることが画になるし、もっともらしいけど、コネクタが剥き出しなことに関する設定は良い画が取りたいだけなので特に考えていない

 

ということになると思います。

第8話で、或人たちに「そ、そうだったのかー!」と先に気づかせない展開のためにヘッドギアを外した容姿にした、その理由づけは後でテキトーに考えればいいだろぐらいにしか制作サイドは考えてないと思います。

でなければ、もう一つフォースライザー作って、暗殺ちゃんより十分強い迅と同等の強さのヘッドギアなしヒューマギアを造る方が効率的で生産性がありますからね。

相対的にヘッドギアのある暗殺ちゃんにも意味を持たせられないなら、滅亡迅雷.net周りそのものがハッタリ重視の薄っぺらいテロリスト設定とも言えるのではないかと。

 

 

どんどん強くなる暗殺ちゃんとどんどん弱くなっていく刃について疑問が湧いたのですが、第9話の活躍も見てから、ここでまたイチャモン付けていきたいと思います。

 

*1:ネーミング舐めとんのか

*2:忘れてやるわけなかろう

*3:みんなライズフォン持ってる風なのにテレビを飛ばす意味がないやろ

*4:日本で起きたデッカい壁の事件が世界的な年号を変えてしまうことが謎

*5:「暗殺」をする気はないけど