ルナ太郎の腹筋崩壊ブログ

私は…仮面ライダーゼロワンの気になった所を大人げなく殴り書くのが仕事だから!

仮面ライダーゼロワン 第7話「ワタシは熱血ヒューマギア先生」~なぜ滅亡迅雷.netの方が詳しく描写されてる?~(考察&批判)

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ある中学校に呼び出された或人。なんでも教師でバスケットボール部の顧問のヒューマギアをリセットして欲しいのだという。或人が向かった先の中学校には、何故かA.I.M.S.(エイムズ)の姿も。どうやらAIなのに“熱血教師”になってしまったというヒューマギアが問題視されているようで―――。

 

新たな展開を見せたゼロワン。

今回の刃の動向で1つ、作品においてゼロワンの違和感が浮き彫りになったように思いました。

 

 

…というのは第5話の記事でも述べたのですが、私たちは主人公の知らない滅亡迅雷.netの計画を何故か知っているということの違和感です。

本来であれば、主人公たちと同じ立場で起きた事件から手がかりを見つけ、滅亡迅雷.netの思惑を推理し同じように真相を知っていきますが、私達は第1話で滅と迅の会話から

・マギア化は自我が芽生え、シンギュラリティに達したヒューマギアが条件であること

・ゼロワンと違うベルトとプログライズキーであること

・使用済みの異なるプログライズキー(ゼツメライズキー)を集めているいること

を描写で知ることになります。

続いて、第5話では

・ゼツメライズキーを集めることで全てのヒューマギアを暴走状態にすることが出来るということ

を同じく会話で知ることになりました。

第4話ではデイブレイクタウンの事件の真相が語られましたが、同じく或人たちも知ったことなので、私達しか知らないこととはしません。

 

これ、凄いおかしい構成だと思いませんか。

私たちは飛電インテリジェンスの先代社長の細かなゼロワンの計画やエイムズにおける刃の狙いを全く知りません。

それなのにテロリストの計画の方がよく理解してるんです。

今回は暗殺ちゃんの投入まで知ることが出来ました。

ウィザードで例えるなら、見る側はイフリートやメデューサの思惑を知っているのに、晴人自身は何が起きるとファントムになってしまうか知らず、白の魔法使いの狙いも勿論分からないというあまりにもイライラする状況です。

 

要は、滅亡迅雷.netの計画がこの作品の真相に届かない手前の内容であり、エイムズの謎である刃の上司の正体の方が核心に近いということを示しているのですが、そもそも敵側のやりとりを見せることで先に計画を視聴者に教えてしまうこと自体がナンセンスだと思うのです。

そして今回、第1話で開示された滅亡迅雷.netの情報2つ、マギア化の条件とゼツメライズキー周りの情報を或人たちがやっと手にしました。

恐らく、次回で私達が知っている滅亡迅雷.netの残り2つの謎、ゼツメライズキー収集についてに触れていくという制作の構成なのでしょう。

迅が急にマギア化の条件、すなわち滅から聞いた自我の目覚めであることをぬけぬけと話し出したのは刃の捕獲計画と同時進行で或人達が気付くには強引な展開にしないと第8話に繋げられないと考えたからではないでしょうか。

 

つまり、第8話で或人たちがやっと何をしなければいけないか気付くという流れのために、今まで或人やエイムズが目的や説明も不明瞭にヒューマギアの不具合であちこち回っていたということになるのです。

ここから或人たちが見る側のモヤモヤの原因であった出先で出現した滅亡迅雷.netと漠然と戦うことはなくなり、目的らしい目的のために戦うことになると胸を撫で下ろしていい…のかもしれませんが、序盤からこんな下手くそな構成で上手くやれると思っていたことに落胆の感情と先の展開に不安を覚えました。

 

刃の、滅亡迅雷.netに接続しているがマギア化がまだのヒューマギアの捕獲、滅亡迅雷.netとの切断、およびマギア化までの観察、一連の計画は滅と迅の会話で視聴者に知らせるように説明せず、あくまで視聴者を置き去りにする形で淡々と様子を見せることで描写していきます。

敵の思惑ばかり親切に描写してくれるって一体何なんでしょうかね。

エイムズ、もしくは刃と謎上司の間で捕獲計画が進行しているのであれば、ホーネットプログライズキーの時のように格好つけたチェス盤の前で会話させればいいじゃないですか。

ホーネットついでに「あの計画は実行できそうか?」なんて上司に言わせるだけでもいいんですよ?

制作の指示なのか脚本の狙いなのか、刃は

第5話…出所不明のアタッシュショットガンを不破を使ってテスト

第6話…上司から渡されたホーネットプログライズキーのテスト

と、動向も分からず、不破に付き添うことなく別行動を取っていました。

恐らく、このどこか、もしくは先週から今回までの間に計画が進み、ベアプログライズキーを使った捕獲が実行されたのでしょう。

しかし、同じ脚本家が何週かに渡って連続して執筆する形式を取るのであれば、少しずつでも第7話に向けて刃の計画について描写すべきなのです。

私達、視聴者は敵の暗殺ちゃんの投入は知っているのに、刃のヒューマギア捕獲計画は知らないっておかしすぎませんか?

或人もそうです、ヒューマギアの自我について気づくのも回を追うごとに段々と気付いていく構成にすれば、迅がベラベラと説明するつまらない流れになることもなかったんですよ。

全ては、お話の直前まで不明瞭にすることで、物語の転機となるであろう第8話に強烈な引きつけを生むためかもしれませんが、そうやって不親切にすることでドラマを引っ張ろうとするのは、バラエティ番組の良い所でCMに入るコスい手のような粗悪なものだと思います。

これは制作の“技>ではなく、“姑息な手”だと私は思います。

 

殺ちゃんが刃にいじられたことで赤い滅亡迅雷.net接続状態から青い未接続の状態に変わりましたが、これは今後誰かマギア化手前のヒューマギアを戻せるという伏線、もしくは既にマギア化可能状態になったヒューマギアが滅亡迅雷.netとの接続を断たれ或人の傍にいることの暗示なんだと推測できます…が、不親切に刃周りは説明しない構成発動中なので、そうやって制作の意図するように考えることすら馬鹿馬鹿しくなってしまうんですよねー。

 

コービー先生、ヒューマギアの自我の目覚めについて記事が書ければ、また今度。